2025年1月12日日曜日

復活しました

ここに至るまでに、燃料系、点火系を疑いあらゆるものを交換しました。でもエンジンがかからない。

①燃料ポンプ
②燃料フィルター・燃料ホース
③エアフィルター
④イグニッションコイル
⑤プラグ
⑥ステッピングモーター
⑦スロットルセンサー

もうほとんど交換できそうなものを交換して、「ボッと初爆はあるんですが、、」と年末にあらためてゴスさんと話していたところ、「本当に初爆してる?もしかしてタイミングベルト切れてない?」ということで、タイミングベルトカバーを開けてみたところ、、ばっちり切れてました(;'∀')
結局エンジンがかからない原因はタイミングベルトが切れていたことと判明。

タイベル交換履歴を調べてみたところ、2012年に替えていました。
エアフィルターカバーにも交換日シールが貼ってありました。

12年9か月経っています。年数的にいつ切れてもおかしくない状態でした。
距離的には4万キロくらいだと思います。

原因はわかったので、交換すればイイだけですね、はい(苦笑)
バルブがピストンのヘッドに当たっていなければ、の話ですが(汗)
10%くらいの確率でエンジン修理になるそうです(20万~)

今回さすがにゴスさんに作業をお願いしようと思いましたが、年末年始の長期連休前だし、交換部品も揃っているし、バルブが問題ない場合は自分で最後までやってみることにしました。

結果、1/2から始めて終わったのが1/10でした。
駐車場作業でエンジン下せるわけではないので狭いところに手が入らない中、本当に大変な作業でした(泣) 
でも、やりきった晴れ晴れとした気持ちというか、自分でやれることは自分でやるという覚悟がより強くなり、今後もさまざまな交換作業にチャレンジする自信がつきました。

以下、作業の様子を書いていきたいと思います。
言うまでもないことですが、素人の作業記録なので間違っている内容もあるかも知れません。ご承知おきください。

■交換部品
①2021年にebayで買っておいた Conti の WP+TimingBelt Setです。
この頃に替えていれば、、という感じですがどうして交換しなかったの自分?(笑)
お恥ずかしい話ですが、外から見えるファンベルトの状態だけ見て大丈夫!と勘違いしていました。問題のタイミングベルトはベルトカバーを外さないと見れないのに。。(笑)


②エアコンベルト(4PK840)
まだしっかりしていたので交換不要でしたが、クランクプーリーボルトを緩めるための裏技用に使ってしまったため交換しました。(RKプランニング¥1980)



■タイベル確認
カバーを外すと手で動かせるくらいベルトがゆるゆるでした。。


■交換作業前
①バッテリーのマイナス端子を外しておく。
②クーラント抜く(※WP交換予定だったため。結局、今回はWPは交換せず)

■交換作業
①右ホイールを外して、シールドを外す。

②補機ベルト(エアコンベルト、オルタネーターベルト)を外す。
まず、手前からローラーを緩めてエアコンベルト(4PK840L)を外す。
 
次に、ボンネット内のオルタネーターをとめているボルト2個を緩めてオルタネーターの位置をエンジン側に倒し、オルタネーターベルト(4PK955)を外す。
エンジン側のオルタネーターボルトは22㎜のメガネレンチで。
ベルトの状態は両方ともしっかりしていました。全然続行可能です。

③クランクプーリーのボルトを外す。外したエアコンベルトは旧ベルトを使った裏技用に使用しクランクプーリーのボルトを固定して外す。噂通り非常に固い。
エアコンベルトは新品に交換します。

外したクランクプーリーボルト(22㎜)。締め付けトルクは109Nm。

プーリーを外して、ベルトカバー(下部)を外す。

ベルトカバー(下部)を外したところ。
切れたベルトの先っちょとベルトの削りカスが溜まっています。

外したベルト。次回は切れる前に交換したいです。

⑤タイミングベルトをかけるためにベルトカバー(中部)を外す。これを外さないとテンションローラーやウォーターポンプは交換できないです。


ベルトカバーを外したところ。テンションローラー(上)とウォーターポンプ(下)が見えています。ウォーターポンプも交換予定でしたが、まったく漏れがなく状態が良かったため、今回は交換を見送りました。


⑥クランクとカムの上死点位置合わせのためにダボが所定の場所に入るように調整します。
クランクプーリー側のダボを挿したところ。ヘインズマニュアルだと12時となっていますが11時くらい。ダボは8㎜のボルトを使いました。ダボ穴は10㎜が入るらしいのできっちりやるなら10㎜ボルトを挿したほうがよさそうです。




こちらのサイトも参考にしました。205Si はシトロエンBXと同じBDYエンジンです。

プーリー取り付け時の中央の切り欠き部分には小さなキーが入るので無くさないように注意です。

調整はプーリーボルト(22mm)を再度取り付けてラチェットレンチで手回しして調整しました。
1番と2番のプラグを取り外し、穴にさいばしを入れておいてクランクプーリーを1回転回し、上死点付近で1番に入れたさいばしのほうが高い位置にくることを確認しました(上死点位置の時、1番・4番と2番・3番のピストンヘッド位置が逆になるのを防ぐため)
このクランクプーリーを回すときにバルブが引っかからずに回せたことがラッキーでした。
バルブがピストンに当たって曲がっていたりすると回らないそうです。この時点でバルブは大丈夫だろうと判断しました。


カムシャフト側のダボ位置。ヘインズマニュアルだと7時となっていますが、実際は7時から8時の間くらい?カムシャフトの微妙な位置合わせは、カムシャフトのボルト(19㎜)をラチェットレンチで手回しで調整しました。プラグを抜いて回すと気圧の影響を受けず回しやすいです。

⑦タイミングベルトをカムシャフト⇒クランクプーリー⇒ウォーターポンプへ通して、テンションローラーにかけます。テンションローラーでベルトを締め付けるために専用工具(スクエアレンチ8mm)で反時計回りにローラーを回して抑えつけながら、13㎜ソケットのラチェットでローラーのボルトをある程度締めます。
この状態でクランクプーリーボルトを1回転させてダボの位置が所定の位置からズレていないか確認します。
そして、テンションローラーを規定トルク(20Nm)で締め付けます。
スクエアレンチで反時計回りにキツく決めながら固定するとテンションがかなりかかるのですが、今回キツく締めすぎてしまい、あとでエンジンかけた際にキュルキュル音発生の原因となりました。鳴きをとめるためにテンションを気持ち緩めてやる必要があります。昔、原工房さんからゴスさんが聞いた話だと205はかなり緩めのテンションのほうが調子いいそうです。コマ飛びが怖くてどうしてもキツく締めがちになります(笑)


⑧このあとクランクプーリーで2回転回し、ダボの位置がずれてないか確認しました。
その後、クランクプーリーボルト(22㎜)を規定トルク(109Nm)でトルクレンチで締めます。
で、タイミングベルトカバーですが、上部、中部、下部と3枚の分割されているうち、ひとまず上部カバーのみ取り付けました。実は中部カバーが取り外し時に破損してしまったのと、下部カバーは変形しておりベルトと干渉して削られていた痕があったので取り付けていません... (-_-;)
近いうちに少なくとも中部カバーは取り付けたいと思います。

⑨オルタネーターベルト、エアコンベルトを取り付けます。今回はエアコンベルトのみ交換です。
⑩ホイールシールドを取り付け、タイヤを取り付け、クーラントを入れました。
⑪エンジン始動!
(キュルキュル音はタイミングベルトのテンションがキツすぎていたことが原因とわかり、後ほど緩めて解消しました)

■終わりに
今回、タイミングベルト交換をやりきれて良かったです。次はもっとスマートに作業ができると思います(笑)
ゴスさんには何度もアドバイス頂き感謝です。御礼申し上げます。